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治療 2021年8月号  21世紀適々斎塾流! いつもの診療にプラスする家庭医療実践

板金 広(監修), 中西 重清 (監修), 佐藤 健太 (編集), 森川 暢 (編集)

適々斎塾が追い求めるもの

「自分の臨床能力をもっと高めたい」という想いをもった開業医が中心となり始まった「21世紀 適々斎塾」は今年で6年目に入りました.塾生の要望を吸い上げながら,プライマリ・ケア現場で即戦力となるプログラムを作成しています.
われわれがプログラムを作成するときに,意識する3つの柱があります.1つ目は,疾患理解,症候学や臨床推論などの基本的臨床知識の最新化や技能習得です.一流の講師陣にお手伝いいただいて,膨大な臨床知識や技能をうまく伝授できていると思います.2つ目は診断エラー学です.われわれプライマリ・ケア医が出会う疾患は,ほとんどが,“よくある疾患”です.“よくある疾患”については十分に理解し,たくさんの診療経験を積んできました.しかし,日常臨床では疾患をよく理解していることと,正しく診断できることが別であることを思い知らされます.筆者自身も.専門分野の循環器疾患であるにもかかわらず,診断エラーで数人の命を救えなかった経験があります.バイアスやシステムエラーへの理解をもっと深め,エラーを防ぐための方法を塾生たちと共有する必要があると考えています.そして3つ目が家庭医療実践です.最新の臨床知識や技術をもっていてもうまくいかないときに家庭医療学手法を用いると,スルッとうまくいくときを経験します.プライマリ・ケアの診療は,まさに家庭医療そのものなのに,何をいってるの? と叱られるかもしれません.しかし,少なくとも50歳以上の先生の多くは家庭医療について,あまり馴染みがないのが現実です.
今回,佐藤健太先生と森川 暢先生に,家庭医療初心者の先生方に家庭医療の魅力が伝わるようなセミナーをお願いいたしました.家庭医療の魅力と威力をよくご存知のお二人に,一流講師による素晴らしいセミナープログラムを提供していただきました.この特集は,単独でも十分に楽しむことができます.11月から数回にわたって予定されている「21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナー」と合わせて活用いただければ,きっと皆様のお役に立てると思います.是非,明日からの診療に「家庭医療実践」を加えてください.

〔編集幹事〕いたがねファミリークリニック/21世紀適々斎塾
板金 広

治療 2021年8月号  21世紀適々斎塾流! いつもの診療にプラスする家庭医療実践

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